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千古乃岩酒造株式会社

2021.12.06 東海地方のつくり手

岐阜県の南東部、東濃地方にある蔵元「千古乃岩酒造」をご紹介します。

ここでつくられるお酒は、お米の旨みを十二分に引き出しながらも麹くささのないすっきりとした後味で、キレの良さが特徴です。料理を美味しく引き立ててくれるお酒だと、海外のレストランからの引き合いも多いそうです。

千古乃岩(ちごのいわ)酒造は、元は代々醤油や味噌を醸造していたそうです。「尾張屋商店」として明治42年から酒造りをはじめました。酒づくりの業界では比較的新しいのだそうです。とはいえ「尾張屋商店」と屋号が書かれた歴史を感じる看板や、店の奥に置かれた「お宝拝見」に出てきそうな年代物の金庫(現在は金庫としては使用されていません)などを見ると、この街が濃尾平野と信州を結ぶ中間に位置し、中山道と名古屋を結ぶ下街道や中馬街道など交通の要所であった歴史ある街であることを改めて感じます。

またこのエリアは、市街地に土岐川(愛知県に入ると庄内川と名前を変えます)が流れ、東には遠く恵那山や屏風山を望み、緑の山々に囲まれたとても風光明媚なところす。春や秋には陶器市も開催され大勢の観光客が訪れます。

陶磁器の生産地として有名なこの地は、夏は国内屈指の猛暑、冬はよく晴れて冷え込みが厳しく、美味しいお米が育つ米どころでもあります。

棚田百選にも選ばれた恵那市の「坂折棚田」でも、全て人の手による作業のため生産量は希少ですが、ミネラルを含んだ湧水とこの地の気候のおかげで美味しいお米がとれます。酒づくりの条件として欠かせない美味しい米と水。それが東濃地方には揃っているわけです。

NPO法人 恵那市坂折棚田保存会と協力し、「さかおり棚田」の減農薬米を使って仕込む千古乃岩酒造の「純米吟醸原酒」、これもまた美味しいお酒です。酒蔵の地下45mから汲みあげる硬度7の『超軟水』を用いて丹精込めてつくられたこの酒は、数量限定ではありますがお米の旨みを強く感じる濃醇な辛口原酒です。

千古乃岩酒造の地下から汲みあげた水がまたとても美味しい。陶磁器づくりに適した粘土質の地盤を天然フィルターとして通ってくるので、軟水の中でもとりわけ硬度の低い軟水になります。水質も清酒の品質を劣化させる鉄やマンガンなどの金属含有が少ないのが特徴です。

4代目の当主である中島大蔵さんは『伝統・革新・継承』という経営理念を掲げ、酒づくりという日本の伝統を受け継ぎながらも、時代に相応しい革新を行っています。↑写真は、世界中から愛される地酒をこの東濃地方から醸し続けたいと話す中島さん。

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千古乃岩酒造株式会社

屋号:尾張屋商店

所在地:岐阜県土岐市駄知町2177-1

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