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暮らすファームSunpo

2022.04.03 東海地方のつくりて

東海地方の魅力的なつくり手をご紹介するシリーズ。今回は岐阜県白川町の「暮らすファームSunpo」をご紹介します。

くねくね道を登って下り、峠をひとつ越えたその先に、「暮らすファームSunpo」さんはあります。

岐阜県賀茂郡白川町黒川。日本の原風景が今も残る山あいの地、木曽川の源流が近くを流れる豊かな自然の中で、農薬などを一切使わずに野菜やお米、大豆などを育てている有機農家さんです。

オーナーの児嶋健さんは、会社勤めの傍ら有機農業を学び、2021年にこの自然あふれる里山へご家族で移住しました。

作り手がわかる安心な食材

お味噌やお醤油などの調味料も、収穫した大豆から作る自家製もの。

名古屋や岐阜各所の朝市・マルシェに出店する時に販売するという陽子さんが作るお弁当は自家製の有機野菜や自然調味料を使っているので、野菜本来の美味しさが味わえると大人気です。

この冬「Sunpoの手前みそづくり」のワークショップでいただいた滋味あふれる農園のお弁当が私も忘れられません。

道草Sunpo

そして、マルシェでもう一つの人気アイテムは、花好きの陽子さんが制作するドライフラワー。

生命力あふれる乾いた草花「かわきばな」の提唱者である栗城三起子さんとの出会いをきっかけに、乾いても美しい花や樹木の栽培にも力を入れようになったのだとか。

年間を通じてリースやスワッグ、お正月飾りのワークショップやレッスンも開催しています。

「たまたま図書館で栗城三起子さんの本を手に取り、そのリースに感動しました。東京で開かれているレッスンに参加してみたらと私の背中を押してくれたのは主人です。この主人の一言が花屋になるきっかけです。東京でのレッスン後オンラインでレッスンを受けながら、草花のことをもっと知りたいと思うようになったんです。」と陽子さん。

素材は全て自家農園から

使用する花や樹木のほとんどを種から育てることにこだわり、「乾いても美しい花」の姿を留めておくことに意識を向けます。それは、ただ見た目が綺麗なだけじゃなく、生命力を感じるものにしたいから。正月のしめ縄飾りは毎年200本以上も制作するそうで、お話を伺ったこの日も、しめ縄用に栽培された餅米の稲穂が小屋の天井に下げられていました。

tsunaguでも毎年、野山の花屋「道草Sunpo」さんのお正月飾りやクリスマスのリース、スワッグなどを取り扱いさせていただいています。

数年前にはこの黒川にも、作り手のみえる雑貨や農作物が並ぶ小さなお店「Sunpo Hygge」をオープン。偶数月(冬季はお休み)にはいろんなお店が集う里山マーケット「Hygge Market」も開催されま

す。

もの販売だけでなく豊かな自然も満喫できることが、街のマーケットにはない魅力として支持されています。

大事なのは「農家」であること

こんなにも本格的なのに、「農家がやる花」であり、「農家がやるマーケット」であることにこだわるのは、農園がベースにあることが大事で、それが何よりの拠り所となっているから。その中で、野菜を売るだけじゃない農業や里山の多面的な魅力を発信していきたいという想いがあるのだと言います。

全てを楽しむことが大切と語る児嶋健さん

畑では野菜の有機栽培、田んぼでは合鴨農法、裏庭ではミツバチの養蜂。それにヤギやヒツジ、ニワトリだっているこの里山での日々を丁寧に綴る陽子さんの言葉。

黒川の魅力

そんなSNSで発信される田舎の豊かな営みに憧れて、農村部を探してたどり着いたこの地に移住する人もいるほどです。

今でこそ、移住や農体験などは日常的な話題となりましたが、ご夫妻が移住を決めたのは10年も前のこと。まだまだ有機やオーガニックという言葉さえも一部の人たちのものだった頃でした。

田舎の人たちは「こんなところ、何もない」と言うけれど、田舎の当たり前が都会に暮らす人たちにとっては宝になる。「いやいや、特別なんだよ」とSNSで発信し、共感してくれる人を増やしていきたい。そしてぜひここへ来て体験してほしい。そうやって田舎の豊かな生活と都会のライフスタイルを繋げていきたい。そんな想いもあって、ここ黒川で楽しむためのフィールドづくりをしているのだと言います。

春の田植え、夏の川遊び、秋の収穫ともなれば、東京や大阪からも楽しみにやってくる家族が年々増えているそうです。最初は3人だった田植えも80人以上が参加する大イベントとなり、稲刈りの時には6升もの米を炊いてみんなで食べるのだとか。

出典:farm-sunpo.com

夏には学生時代からリバーガイドを続けているという、自然遊びが大好きなご主人が大活躍。清流で遊ぶ「シャワークライミング」をはじめ、農園ごはんを味わう「里山まるごとバーベキュー」、大地の手触りを感じる「農体験ワークショップ」、田舎暮らしを体験する「農家民泊」など、楽しみは盛りだくさんです。

そして現在は、「農家が醸造するビール」を手がけているところ。体験農園だから、自分でレシピを決めて自分の味を作れる醸造体験もできるようにしたいのだとか。その先には、ビールが飲めるカフェ、飲んだら泊まれる宿と、構想は膨らみます。

4月10日OPENを目指し納屋の隣にカフェ建設中

「最初はここまで来てもらうのに遠くて申し訳ない気持ちがあったけれど、あの峠を越えた先に、こんな素晴らしい場所があると、ようやく言えるようになってきました。ここで何かを体験することで、自分の暮らしを見直すきっかけにしてもらえたら嬉しいです」とご主人。

土の香り、野菜の味、山の空気、川の音、そのすべてを含めた体験。

ここには、つつましく見える農家のイメージはどこにもありません。

豊かな農家。山間部の新しいまちづくり。何より、それを楽しみながら具現化しているお二人の姿が印象的でした。その背中を見て、三人のお子さんたちは本当に伸び伸びと育っています。

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暮らすファーム Sunpo

岐阜県加茂郡白川町黒川2482-3

https://farm-sunpo.com/


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