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石徹白洋品店

2023.07.30 東海地方のつくり手

東海地方の魅力的なつくり手をご紹介するシリーズ。

今回は、岐阜県郡上市の山間集落”石徹白”にある「石徹白洋品店」をご紹介します。

さて、問題です。
「石徹白」をなんと読むのでしょうか?
答えは…「イトシロ」です。

’いとしろ’という名前は聞いたことがあっても、石徹白を「イトシロ」と読めない方は岐阜県民でも意外と多いのではないでしょうか。

石徹白は岐阜と福井の県境 白山国立公園の山麓の里。その歴史は古く、縄文時代から人々が生活し、白山信仰ゆかりの里とも言われているところです。今でこそ東海自動車道白鳥ICから林道をクルマで約40分。しかし1958年に岐阜県に編入される頃までは、険しい峠道を歩いて越えてようやく辿り着く秘境のような土地でした。

行き過ぎた便利さを求めず
心の豊かさを大切にしたものづくり

石徹白洋品店は、この山里に魅せられ移住した平野馨生里さんが、服を通して石徹白の貴重な文化をつなぎたいとはじめた店。

この土地の歴史の中で積み重ねられてきた、皆の知恵や技術の集大成とも言える農作業衣「たつけ」を、平野さんがこの土地のおばあちゃんから習い、直線裁断・直線縫いの服を復刻。今ではその想いに賛同するメンバーが集まり、現代のライフスタイルに合うかたちにリデザインし、生産し、販売しています。

岐阜市出身。慶應大で文化人類学を専攻し東京の広告会社に就職した平野馨生里さんが、どうして11年前に石徹白洋品店を始めることになったのか?

そのお話は後ほどにとっておき、まずは石徹白洋品店のきっかけになった民衣をご紹介したいと思います。

地域に伝わる
動きやすい直線断ちの服

石徹白という地域には、「たつけ」「はかま」「かるさん」「越前シャツ」「さっくり」という上下合わせて五つの直線裁断・直線縫いの服が受け継がれてきました。農閑期に手で織る布はとても貴重なものでしたから、これらの民衣は、直線で断つことによって貴重であった布を無駄にせず、いかに動きやすい服に仕立てるかということを考え尽くされた先人の知恵の結晶と言えるものです。

https://itoshiro.org/pages/traditional_clothes

農作業の時に穿いた「たつけ」、合羽代わりに着物をたくしあげて穿いたズボン「はかま」、たつけでは細くて動きにくい方のために、たつけの動きやすさとはかまのゆったり感を実現した日常着「かるさん」、和服の延長で作られた「越前シャツ」、麻のクズワタとからむしの繊維を混ぜて手紡ぎした太い糸で織られた「さっくり」。

石徹白洋品店では、この優れた直線断ちの服を、今の私達の暮らしに取り入れやすいようにデザインし、石徹白という地にある植物の色で染め上げて販売しています。

さらにはこの直線裁断・直線縫いの文化を広く伝えようと、型紙の販売やワークショップも行っています。

実はこの春、ご縁あって石徹白洋品店へお邪魔しました。

お蚕さんを育て、糸をとる
羊を飼い、糸を紡ぐ
植物を採取・栽培し、染める
藍を育て・藍染する

自給自足の暮らしに魅了されたインターンの若者や、平野さんが思い描く未来に共感し全国から集まってきたスタッフの皆さんが、生き生きと里で働く姿がとても印象的でした。

私自身、この里でつくられるこの直線断ちの服が持つ物語と、その動きやすさと、そして草木から生まれる美しい色合いに魅了され、ぜひ皆さまにもご紹介したいと思いました。


石徹白洋品店 「展」

石徹白洋品店の展示会・POP UPを 下記の日程でtsunaguで開催いたします。
インスタでも順次ご案内いたしますので、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。

●tsunagu多治見店:2023.9.1〜9.18

●tsunagu江南店 :2023.9.22~10.1

イベントの詳細


石徹白を愉しもう

マリーゴールドで草木染め体験

生活道具の店tsunagu|ツナグ|の運営母体でもある la CASA では、縄文時代から続く岐阜県郡上市の山間集落”石徹白”を満喫できるツアーの参加者を募集してます。

石徹白洋品店の周りで採れるマリーゴールドを使って、手ぬぐいを草木染めする体験ツアーです。
開催日は9月9日(土)。

イベントの詳細はこちら

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