2022.07.12 東海地方のつくり手
東海地方の魅力的なつくり手をご紹介するシリーズ。
今回は高品質な遠州織物を使用した暮らしの中に馴染む上質な日常着を生み出す「HUIS.-ハウス-」をご紹介します。
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代表の松下さんの人柄に触れてHUIS.ファンになった方も多いかもしれませんが、知れば知るほど、着れば着るほどその心地よさに手放せなくのが「HUIS.」の服。リピーターが多いのも頷けます。
HUIS.が使用する生地は、低速のシャトル織機で丁寧に長い時間をかけて織られた、海外の高級ブランドも注目する高品質な遠州織物。
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日本を代表する湖のうち、古都京都から近い琵琶湖のある「近江」に対し、遠い浜名湖のある「遠江」は別名「遠州」と呼ばれる静岡県西部の地域。遠州は、泉州、三河と並び日本三大綿織物の産地です。中でも遠州地方は、天竜川の豊かな水と温暖な気候によって古くから綿花の産地として栄えてきました。
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1970年頃からアジアを中心とする安価な海外製品の輸入が急激に増える中で、低価格の衣料製品が出回り、国内の繊維産業産地はいずれも大きな打撃を受けます。
そういった中で、元々高品質な綿素材づくりが根付いていたこの地域では、価格競争に巻き込まれることのない、一層付加価値のある生地を生み出す道を選び、歩んできました。
現在では、ヨーロッパの有名ブランドやパリコレ、ミラコレといった世界最高峰のファッションショーで披露される衣服の生地として、数多く用いられています。
品質に徹底的にこだわり抜く有名ブランドが、世界中を探して行き着く「遠州織物」。しかし生地が製品になってしまうと、そのブランドの洋服生地が遠州の地で織られたものだということを、地元に住む人たちにもほとんど知らない。
代表の松下さんは、このことに非常にショックを受けたそうです。
歴史ある地元の産地で、昔ながらの低速シャトル織機によって、極めて細い糸を超高密度で織ってつくられる豊かな生地「高品質な遠州織物」。それをありのままに使用したシンプルな衣服を作りたい。
コレが「HUIS.」のコンセプト。
松下さんのスタートでした。
HUIS.は旧式のシャトル織機を使っています。通常の20~30倍の時間を要する低速の「シャトル織機」で織られた生地は、丈夫でしなやか。そして使うほどに”生地が育つ”と表現されるほど。
細い糸を高密度で織りあげると表面にわずかな凹凸感が生まれます。それがふっくらとした風合いと柔らかくなめらかな肌触り、そして繊細な質感を生み出すのだそうです。
「シャトル織機」で織られたシャツ生地は、使うほどに”生地が育つ”と表現されます。洗いをかけ、着込むほどに、より風合いの増す”育てる生地”は、着る人に一層馴染むはず。
素材感や縫製・ボタンなど細かなデザインに拘りつつも、定番のアイテムを基軸とした日常に馴染むシンプルなHUIS.の日常着は、着る人の五感に幸せを運んでくれそうです。
着るだけでサマになるシンプルでチャーミングな体型を選ばないデザイン。
手触りの良さ。素材の耐久性と機能性の高さ。
単品でも組み合わせても、自分らしいアレンジや着回しが楽しめる。
HUIS.の服は、きっと日常を少し上質なものに変えてくれるはずです。
「HUIS.」はツナグの店舗でも取り扱っています。
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水曜定休
江南市江森町南78-1 la CASA TERRACE 内
0587-96-9629
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火曜定休
岐阜県多治見市本町5丁目15−2
0572-26-8279
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